Webフォルダの作成

校内専用生徒用Webページを公開できるようにした。
学校でのインターネット利用といえば、どうしても情報収集&加工が主になりがちですが、折角の双方向のメディアですので、自分から情報を発信する方法を基本的なことだけでも学ぶ機会があるべきでしょう。
本校では、コンピュータ部と選択理科の授業で、ホームページを作成しています。コンピュータ部の部員は、校内でしか見れないにもかかわらず、精力的に自分の興味のある事柄について一生懸命作成しています。中には、スキルの高い部員もいて、独学でJavaスクリプトやCSS(カスケード スタイル シート)を利用したページを作成し、顧問の私も驚きです。

Webフォルダについて

各生徒のホームフォルダをそのままWebの仮想ディレクトリとするのはあまりよくないと考えたので、別にWeb専用フォルダの作成をした。
生徒は、各自のホームフォルダの中にある[www]フォルダ内に自分のローカルのページを作成し、その後専用転送ソフトを使用することによって、[www]フォルダ以下を全てWeb専用フォルダに転送する仕組みを構築した。
自宅でも、まず自分のコンピュータにwebページを作成し、その後FTPソフトで転送して始めて公開できるので、専用転送ソフト=FTPソフトと位置づけて説明をしている。

Web専用フォルダに直接生徒が書き込む方法も考えたが、そうした場合、他人のフォルダも参照が簡単にできてしまうので、他人のページの書き換えや削除などセキュリティ的にも問題が多いので、上記の方法を採ることにした。


Webフォルダの作成

(サーバー機[Windows 2000 Server]で作業する)
  1. 空き容量の大きいドライブを選択する。


  2. 選んだドライブにWeb専用のフォルダを新規作成する。例えば、[user_www]として作成する。
  3. 作成したフォルダを右クリックし、[共有とセキュリティ]を選択し、ダイアログを出す。


  4. [このフォルダを共有する]にチェックを入れ、共有名として、[user_www$]とする。
    ここで、隠し属性付きにするために必ず、共有名の最後に[$]をつけること。
    実は、このフォルダを共有する必要はないのだが、教師が生徒のWeb公開用フォルダをチェックしたいときに必要なために共有設定をしている。

そのWeb公開用専用フォルダ中に、各個人のユーザーIDと同じ名称のフォルダを作成する。
次に、各個人のフォルダ内に[www]フォルダを作成する。同時に、各個人のホームフォルダにも[www]フォルダを作成する。

ただし、ホームフォルダ作成と同じく生徒全員分のフォルダを作成しなくてはならないため、手作業では大変なことになる。そこで、エクセルを利用してバッチファイルを作成したり、専用ソフトを利用したりして、フォルダの作成を行う。これについては、別のステップで紹介する。

Webフォルダを仮想フォルダとして設定

(サーバー機[Windows 2000 Server]で作業する)

上記のフォルダの設定のままでは、クライアント機から URL を指定して開くことはできないので、IISの機能を利用して、Webフォルダを仮想フォルダとして設定します。

  1. 『管理ツール』にある『インターネットサービスマネージャ』を起動する。


  2. [既定のWebサイト]を右クリックし、[プロパティ]を選択し、ダイアログを出す。
    [ドキュメント]タブをクリックし、[index.html]と[index.htm]を追加する。


  3. [既定のWebサイト]を右クリックし、[新規作成]→[仮想ディレクトリ]を選択し、作成ウィザードを起動する。


  4. [エイリアス]というのは、URL で指定するときの名称になります。
    ここでは、仮に[student]と名付けます。


  5. 次に[仮想ディレクトリ]にするフォルダを参照して、指定する。
    ここでは、仮に[G:\user_www]とする。


  6. これで、URL を[\\(コンピュータ名)\student\55001[ユーザーID]\www]と指定することで、各生徒のWebページにアクセスすることが可能となります。