1984〜1989
PC-9801E (NEC)

1984年に正式採用されたわけですが、

自由に触ることのできるPC-9801Eが一台あったのにびっくり。
でも、ここはまだ情報機器が充実している方で、
ワープロが三台(東芝のばかでかい変換効率の悪いのが二台、今年購入のノート型で表示液晶が4文字×1行が一台)、PC-8001が二台、その他、手動の漢字タイプライターやかなタイプなどいろいろとありました。数年後に、MSXパソコン(SONY)を購入してもらいました。(機種名は記憶の彼方へ)

東芝のワープロは、確か JW-03とかいう、国内初のワープロの3号機なんですよね。それを考えるとある方がすごいともいえます。で、ノート型がまたまた東芝で、JW-50だったかな。

PC-8001は、何とすごいことに、5.25インチフロッピーディスクドライブがついていたんです。びっくりです。使い勝手は、最悪で、何とフロッピーを入れると、MOUNT 、で抜く前に UNMOUNT する必要があります。これをわすれると、ディスク情報が飛んでしまうことになります。つまり、これは何をする命令かといいますと、mountで、フロッピーディスク上の fat情報を本体のメモリー上に読みだし、unmount で、メモリー上のfat情報を書き戻す作業をしているわけです。ですから、ファイルを書き込んだり削除しても、メモリー上のfat情報と実際のディスク上のファイルは書き替わっているが、ディスクのfat情報は旧のままというわけです。確かに、当時は決してディスクアクセスが速いわけではなかったので、最後に一括して管理情報の更新をする方が効率的だったのかも知れません。

プログラム作成は、
PC-9801Eでは、データベースサブルーチンをなぜか購入しており、これを使って、事務室の頼みでBASICによる給与明細の印刷プログラムを作成しました。
これには、5.25inchFDDが外付けでついていました。当時は、まだ、フロッピーディスクドライブでさえあまり一般的ではなく、外付けのオプション扱いでした。もちろん、最新機種では内蔵機種も出てきてはいましたが。

授業では、PC-8001を使用して、肢体不自由の養護学校でしたので、筆算をしようにもなかなかうまく手が動かすことができない生徒がいましたので、その子のために、四則演算の筆算をするプログラムを作成しました。問題も繰り上がりや繰り下がりを考えた数種類のレベルごとにランダムに問題を出すようにしたものです。

MSXでは、意思が伝わるようにしゃべることの苦手な生徒がいましたので、50音表が画面に一覧で表示され、そこをカーソルがまずは列ごとに移動し、列の決定後、縦に行ごとに移動し、文字を決定していくソフトです。
この時に、ジョイスティック端子に音声によりスイッチが入ったり切れたりする電子工作を接続し、「あっ」という音声をスイッチがわりにするソフトを作成しました。これは、その生徒にとっては非常に効果的なもので、自分で日記や作文を書くことができ、世界が広がったようです。

-終-