Sense of Wonder (Rikatan誌)のための自然観察


2008/02/23(Sat)に、京都の宝ヶ池にRikatan誌の編集長・企画委員を中心に4月号の原稿(Sense of Wonder)のための自然観察会を実施しました。私は、撮影担当ということで、一眼レフデジカメ(Canon Kiss Digital N)+TAMRON AF18-250mm(Model A18) + Canon EF-S60mm F2.8 マクロUSM をもって参加しました。

当日は、晴れ・雨・みぞれ・雪、それに強風というめまぐるしく移り変わる天気で大変でした。しかし、太陽が出て、風も弱まり、楽しい昼食がとれたことはすごい強運だと思いました。昼食後、尾根道を登っていると、突如前方で『ばきばきっ』という音がし、木が強風で折れたのは少々背筋がぞっとしました。数m先には、今折れたばかりの幹(太さ:約60cm)がありました。

春の息吹がそこかしことあり、とても良い観察会となりました。

  • 京都市営地下鉄烏丸線国際会館前駅を降り、地上に出ると、ジョウビタキが出迎えてくれました。
  • ユリノキの翼果が落ちており、プロペラ状の翼がついており風に飛んで行きやすい構造になっていました。
  • アメリカフウなどの堅い葉芽or花芽はそろそろと開きつつありました。
  • 樹皮には、ガなどの穴のあいた繭のあとがあり、上から出たものや下から出たものがあり、物議を醸し出しました。
  • 樹皮には、ウメノキゴケなどの地衣類が非常に多くつけていました。
  • ヒメオドリコソウやオオイヌノフグリも早くも花をつけていました。ただ、オオイヌノフグリは今日はさすがに寒かったのか、花弁は開ききれず、筒状になっていました。
  • 川岸にあったギシギシの葉をめくると、ハムシがでてきました。
  • 川岸には、秋の名残の茶色になったオナモミの果実やジュズダマの果実がそこかしこに落ちていました。
  • 山に入り際には、美しいコケ類の蒴(胞子嚢)やオオケマイマイ(毛のようなものがある扁平なカタツムリ)が見つかりました。
  • 山に入ると、ドングリから芽が出ているのが見られるようになりました。
  • 山の基本岩盤は、チャートで深海で放散虫が堆積してできたものです。1000年で数mmということですから、すごい年数がかかっていることがわかります。
  • 山の中では、朽ち木を崩して中を見ると、ムカデ・ヤスデ・クチキムシ・コガネムシの幼虫などを見つけました。まだ、寒いため、みなさん動きが鈍く撮影被写体として適切でした。
  • チャートのすきまやソヨゴの枝の穴から発芽したアカマツなど生命のすごさを見せてもらいました。

今回の内容につきましては、Rikatan 4月号に掲載されますので、みなさんぜひ購入して読んでください。

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