多焦点深度合成ソフトを求めて


大学では、「シダの教材化」を目標に、現在はミズワラビの前葉体を育て、ほぼ毎日観察を行い、デジタルカメラで記録をとっています。

このときに問題になるのは、双眼実体顕微鏡で見て、拡大率をあげていくと、立体物の焦点の合う部分が狭くなるということです。のぞいてみている時は、微動調節ねじで鏡筒を上下にしてやればいいのですが、写真となるとそうはいきません。普通は見せたいところにピントが合ったところで撮ればいいのですが、やっぱり何となく納得できません。

そこで、「多焦点 合成 ソフト」でググると、出てくるものです。

フリーソフト

  • ImageJ + PlugInソフト

(株)ケニス

Helicon Soft

まず、ケニスのフォトメジャーについては、日本製でいいのですが、試用できないことには評価もできないので、残念ながらパス。
でも、理科室にある可能性は大ですが、個人では使えないので…。

ImageJ と、Helicon Focusをダウンロードして試用してみました。

Helicon Focusは、有料ですが、30日間は無料で試用ができるので思う存分試すことができます。

ImageJ

  • 多焦点深度合成をするためには、PlugInも活用しなければならないので、手順が多い。
  • 残念ながら、Windows Vista Ultimate 64bit, 4Mbyteメモリでは、「Out Of Memory」エラーが出て動作不可でした。おそらく、空きメモリの取得に失敗しているようです。
  • 仕上がりが、Helicon Focusに比べると甘い。(ただ、追い込みが甘いだけでしょうが)
  • まわりに合成跡が残るので、後でトリミングしないといけない。

Helicon Focus

  • 多焦点深度合成専用ソフトのため、簡単に仕上げることができる。
  • 32bit, 64bit どちらでも快適に動作。
  • 仕上がりが結構きれい。
  • 結構、値段が高い

試用結果、64bit OSで、動作できないのが難点なのと、論文提出に使用するには仕上がりがきれい方がいいので、値段は、張りましたが、Helicon Focus(premium)+Helicon Filter+Helicon Photo Safe(¥30,546) を購入しました。値段の安い1年契約(¥7,000程度)もありましたが、非常に使い勝手のあるソフトなので、無制限バージョンにしました。

良かったところ(Premium Version)

  • 64bitにネイティブ対応
  • CPUのマルチコアに対応していので、作成速度がかなり速い
  • インストールは、4台まで可能。
カテゴリー: コンピュータ, 大学院, 理科 タグ: パーマリンク

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